最低男に恋をして。



「茉莉子、
本当にごめん。

適当に置いてたとか、
そういう訳じゃなくて。

大事に、
してたんだけど…。」


む……。


「ごめん。
言い訳だな。」


「悟……。」



普段見せないような
寂しそうな顔に
胸がギューって傷む。




「明日、
ちゃんと探すから。」

「…うん。」


あぁ、私……




「機嫌、直して?」




ものすごく、
単純だぁ。




「うん。
もういいよ。







だけど………。」







< 256 / 269 >

この作品をシェア

pagetop