最低男に恋をして。



「ハハ。めっちゃ純情。」

笑いながら廊下に座り込んだ男を鋭く睨み続ける。


「毎日、会いに来い。」

そんな私を真っ直ぐみて、
彼が言った。

「はぁ?」

「放課後でも、
昼休みでもいい。
とにかく、毎日。」

「は?意味わかんない。」

冗談?って聞きたくなるけど
彼の目はあまりに真っ直ぐで疑う余地さえ残してくれない。



これが『言うこと』?

でもよりによってなんで
そんな…。


『貢げっ』とか言われると思ってた私としては
ちょっと拍子抜け。




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