最低男に恋をして。
2
ツートップ
「お、来た来た。」
ニヤリと笑って
私を見た高嶺悟。
「来いって言ったのはあんたでしょ。」
ため息と共に
彼の斜め前の机に腰掛けた。
「ふん。」
軽く笑ってから彼は自分の横の席を叩く。
「え…なに?」
「こっち来いってことだろ。
普通にわかれ、バカ。」
不機嫌に私を見る目に、
胸が小さく疼く。
「いや…なんで?」
危ない。
きっと、あいつの隣は危険すぎる。
「なんで…って。
言わすなバカ」
ただでさえ怖い顔を
もっとしかめた高嶺悟は私を睨みなおした。