最低男に恋をして。
「他にもなんか言ったの?」
彼の瞳を見つめ返すと、
高嶺悟は優しく微笑んだ。
「知らないなら、いい。」
バカ…、
逆に気になるじゃんか。
「てか、お前。
俺の名前知ってんだ?」
ニヤリと妖しく笑った高嶺悟。
っあ、そう言えば
サラッと言っちゃった…?
「あ、いや…なんか…
たまたま!たまたま知った!
そう、麗華が…」
…あ、私最低だ。
麗華を使っちゃった。
ごめんなさい、麗華。
「なぁんだ。
わざわざ調べてくれたのかと思った。」
その時、彼の手が伸びてきて
私の髪の毛に触れた。