最低男に恋をして。



電流が走ったみたいに、体中が痺れた。

「俺は、調べたんだけどな?
茉莉子ちゃん。」


髪の毛を弄ばれながら
カチンコチンに固まる私を高嶺悟はやけに余裕に笑ってて。

…やばい、襲われる。


とか、思ったけど
私…全く動けない。


「ん?どうした?」

真っ赤になる私を面白がるかのようにズイっと顔を近づけた。

「…なぁ、キスしてやろうか」

「っ……」

声にならない声をあげた。



やばいっ

こうやって女の子はみんな流されるんだ…。


逃げろ、逃げろ茉莉子!!



「うわ゛っ!!」




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