最低男に恋をして。



「まぁ、いいから」

なぜか穏やかに微笑む高嶺悟。

「いやらしい。」

この男がするとなんでも
いやらしく感じる。

「お前の顔の方がいやらしい」

いやらしい顔ってどんな顔よ。
口にホクロないっつうの。

「あー、
その言葉までいやらしい。」

「いやらしいって言う顔まで
いやらしい。」

「あー、やだやだ。
万年発情期男は。」

「万年発情期…」

なぜか2人で笑い合う。

「帰るか?
送ってく。」

「え?」

立ち上がり、私の手首を持って歩き出す高嶺悟。


「ちょっと!!」

夜道に高嶺悟?
危険すぎる。




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