最低男に恋をして。



「おはよ」

次の日、いつものように登校。


「おはよぉ!!
茉莉子…企画書って…?」

朝一番からその話題かよ。
失笑しながら、
企画書を取り出した。


「不備があったら
ごめんなさい。」

「うわっ!!凄いっ!!
菓鈴、本当にありがとねっ

今度なんか奢るからっ」

「いーえー。」

ありがとう
と、言いながら跳ねるように通り過ぎていった。


はぁ。
私の徹夜、たったこれだけ…。


「ふわぁ…」

欠伸をしながら席に着く。



「茉莉子!おはよぉ!!」

「あ、おはよ」

机で寝ようと伏せていた私にかけられる言葉。



…教室じゃ、寝られそうにない




< 72 / 269 >

この作品をシェア

pagetop