最低男に恋をして。
「おはよ」
次の日、いつものように登校。
「おはよぉ!!
茉莉子…企画書って…?」
朝一番からその話題かよ。
失笑しながら、
企画書を取り出した。
「不備があったら
ごめんなさい。」
「うわっ!!凄いっ!!
菓鈴、本当にありがとねっ
今度なんか奢るからっ」
「いーえー。」
ありがとう
と、言いながら跳ねるように通り過ぎていった。
はぁ。
私の徹夜、たったこれだけ…。
「ふわぁ…」
欠伸をしながら席に着く。
「茉莉子!おはよぉ!!」
「あ、おはよ」
机で寝ようと伏せていた私にかけられる言葉。
…教室じゃ、寝られそうにない