ピンクのバスケットボール
「あ!やっぱ照れてるぅ~!かわいぃ~!」
「あ~もうっ!うるせぇ!」
私はふと、思い出した。・・・・・・いま、何時?・・・ちょっとやばくない?
「・・・ねぇ、今何時?」
「あ、そうだ。・・・えっと、いま・・・」
それだけ言って、その人は固まった。その人の顔を見ると、大きな不安が私を襲った。
「・・・今、何時なの・・・」
そしたらその人がボソッと言った。
「・・・9時30分・・・」
「9時30分!?やばくね!?」
「やばいよ!」
その人は公園をダッシュで出て行った。私はその後を追いかけた。
「ちょっと置いていくき!?ともに話した仲じゃんっ」
「話した仲ってなんだよ・・・」
こんな会話をしていたら、手を置いてるのが自転車の上に置いてあった。
「・・・それ、君の自転車?」
「そうだけど・・・え、」
乗せてほしいな、なーんて思ったりしてます。どうやら顔に表れてたらしく。
「乗る?」
「え、マジで!?」
かくして私は、この人の後ろに乗せてもらうことになった。
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