ピンクのバスケットボール

「えぇ～長井は？」
私は大笑いしている中の１人の保育園から一緒の藤波咲に聞いた。　
「まだっ来てないよぉ」
「・・・そう。よかった」
クラスの全員が爆笑中の中、１人の女子が心に真っ黒の闇を抱えてこっちを見ていたのを私はまだ知らない。


　　　　　　　　～あの人の名前～

・・・安井里野、ただ今困惑中です・・・
『ねえ、なんで遅刻したの！？』
「それは、寝坊したからだよ？」
『嘘だっ！』
「ほんとだよっ！」
『じゃぁ、何で‘清水　伶君’と一緒に学校に来たのさ！』
・・・清水？・・・誰だよ、それ。
「誰よ、それ。」
その言葉を言った瞬間、その場の空気が凍りつく。・・・え、何・・・　
『ちょ、え？里野、もしかして伶君知らない・・・？』
「う、うん。・・・え、ちょっと！誰よ！教えてよ！」
皆は、そろって顔を見合わせて、う～んと、唸った。そこで現状を見かねた咲が、代表して教えてくれた。
『・・・えっとね、伶君ってのは、男バスの、１年なのにエースの人！すっごくイケメン
　だから女子に人気なの。ＯＫ？』
「ＯＫ。へぇ～そんなに人気な人なんだ。ぜんっぜん分からなかった。」
皆が口々に笑ってる中、‘吉原　亜子’クラスの、ボス的存在な奴が私に近ずいて来た。コイツとは、宿敵の中だったりする。