soul‐魂‐
男は持ってるケースからギターを出し、放置されたままの汚い椅子に腰かけた。
そして遠くのをソラ見ながら弦に手をかけた。
‐28Days ago‐
俺は今、自宅のマンションの最上階の11階のベランダにいる。
夜になると眩しいほどの光を放つ星や月が掴めそうなぐらい近くに見える。
けど、俺の心は見えないくらいの小さな光で輝いている。
「誰か後ろから俺を押して落としてほしい……」
と思うものの、やっぱり怖い。
「いや!俺は決めたんだ」
そう言い壁に片足をかけた。
下を見ると誰もいない。
今がチャンス!
そう思い足で力強く地面を蹴った……。
だがやっぱり勇気が出せず、力が抜けたように近くの椅子に腰掛けた。
「はぁー」