きっと、最期の恋だった【完】
キミを守りたかったよ。
勿論、
生きて、キミの傍で
「好きです…愛してますっ!」
泣き顔で
言ってほしくなかったな。
幸せを噛みしめながら
言ってほしかった。
言いたかった。
―――ねぇ、美代
「俺には出来ないけれど、誰かと夫婦になって、……幸せに。」
今度その言葉を言うときは
笑っていて。
そのために
俺は戦へ赴いたから。
―――愛してる。
俺が
死に物狂いで愛した人。
【END】