きっと、最期の恋だった【完】
戦の日
「…決めました。」
美代は太一の所へ行く決心をした。
(私の幸せは、太一さん。あなたの傍にいることです。)
―――
――――
―――――…
「太一さん!」
美代は叫ぶ。
美代がいるところは
もう立っている人はいない所。
少し先に、争っている人達が見える。
「太一さん!」
「……み、よっ、。」
「――っ、太一さん!」
脇腹に矢をくらって倒れていたのは、太一だった。