お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜


てか、この人見たことのない人だ。



…あれ?



もしかして…。



この人がお隣さん?



「もしかして…皆川郁くん?」

「そうだけど。どこかで会ったっけ?」

「ううん。あたし、隣に住んでる紗枝」

「あぁ、案内してくれるんだよな」

「じゃあ、行こっか」



そう言ってあたしたちは学校に向かって歩き始めた。



あのお母さんの息子だけあって、郁くんもカッコいいな。



それにしても、おでこ大丈夫かな…。



初対面でドアぶつけるって、最悪だよ…。



絶対印象悪いじゃん…。

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