お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜
そして、やっと放課後。
「郁!帰ろ〜」
付き合い始めてからはもう一緒に帰るのを隠す必要ないから、学校から一緒に帰っている。
あたしはいつも通り郁に声を掛けた。
「ごめん!アメリカいたときの友達が留学で今来ててさ、案内してほしいって言われてるから先帰ってて」
ボブのことかな。
それなら仕方ないかぁ。
久々の再会だもんねぇ…。
「そっかぁ…。わかった」
「あっ、帰ったら電話するから」
そうだよね。
家が隣なんだし、帰ってからでも会えるじゃん。