お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜


お母さん、ああ見えて超怖いんだよ〜!



うちではお母さんの言うことは絶対、みたいな暗黙のルールがある。



本当に家に入れてもらえなくなっちゃう!!



仕方ない。



こうなったら郁を探さなければ!



でも隣を見てももういない。



あたしは走って教室を出た。



多分まだ近くにいると思うし、走れば間に合うはず。



そして、門を出たところでようやく郁を見つけた。



「郁!」



あたしの声に気づいた郁が振り返った。


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