お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜


今はお昼ご飯。



今いるショッピングモールの中のファミレスでご飯を食べた。



その後は、街をブラブラしてみるつもり。



よし、お腹もいっぱいになったしそろそろ街探検〜!!



「こっち行ってみようよっ」

「は!?そっちはさっきの道だろ」

「じゃあ、あっち!!」

「ダメだ。まっすぐ行くぞ」

「え〜」



なんだかんだいいながら旅館に戻った頃にはもう夕方になっていた。



今日一日、文句言い合いながらもけっこう楽しかったかも。



「郁、ありがと!」

「急に何だよ…」

「今日、楽しかったよ。郁のおかげでね!」

「…まぁ、俺も楽しかったから…。その、紗枝のおかげかもな」

「わぁ…。郁がそんなこと言うなんて変なの」

「おい。そういうこと言うと、もうこれあげないからな」

「何のこと…あぁっ!!あのネックレス…。なんでぇ!?」

「お前、先週誕生日だったんだってな」

「うそぉ…。郁がわざわざ買ってくれたの…?」

「気が向いたからだ」

「スッゴく嬉しいっ!郁ありがとう!」



あとから郁にいつ買ったのか聞いてみた。



そしたら…。



お昼ご飯を食べてるときに郁がトイレに行ったんだけど…。



実はそのときに買いに行ってたみたい。



ヤバいよ…。



嬉しすぎだよ。



なんか、とても胸がドキドキする…。



前と同じ感じだ…。



何かわからなかったあの感じ。



今はちゃんと、ドキドキだってわかる。




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