お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜


カフェに着いたらユリが先に来ていた。



そこからはさすが女子。



最初はくだらない話だったけど、いつの間にか恋バナ。



「ユリ、実はね…」



あたしは郁のことを好きになったこと、今までのこと、旅行のことも話した。



「えぇっ!一緒に帰ってたの!?」

「あ、うん。マンション同じだから…」



ユリは、途中何度もツッコミながらも最後まであたしの話を聞いてくれた。



そして、頑張れ!!と一言。



ユリはそんな人。



相談しても、そんなに立派な答えが返ってくるわけでもなく。



当たり前の、わかっているようなことを言う。



だけど、その一言はあたしにとってすごく心強い。



背中を押してくれるような一言なんだ。



それに、話はちゃんと聞いてくれているしね。



さっきみたいに何回かツッコミつきで。



それも、ユリに話したくなる理由の一つかも。



ユリに話してよかった。
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