お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜
郁が好き。
この気持ち、ちゃんと郁に伝えたい。
知ってもらいたい。
「ユリ、ありがと!あたしちゃんと伝える!」
「うん」
笑顔で頷いてくれたユリにまた少し勇気をもらった。
決めた。
今日の帰り道に言う。
逃げないで自分の気持ちに向き合う。
でも、なんか…。
「ヤバい…。緊張してきた」
「そりゃあ、告白するんだから緊張くらいするでしょ」
「でも急にきたよ…?」
「今決めたんだから当たり前じゃん」
「そ、そっか…」
うわ〜。
大丈夫かな、あたし…。
このままだと告白の前に死んじゃいそうだよ…。