お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜


ごめんって謝るかな。



もうあたしなんか呆れちゃうかな。



「俺は好きでもない女と一緒に帰らない」

「へ…?」



それって…。



「紗枝が好きだ」

「う、ウソっ…」

「冗談でこんなこと言えるかよ」



郁もあたしが好きだって。



夢みたい。



「俺ら、付き合う?」

「郁がいいなら…」

「じゃあ今日からお前は俺の彼女な」

「うん!」



その日あたしたちは手を繋いで家に帰った。


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