お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜


公園に入ると2人でベンチに座った。



「郁、どうしてここに来たの?」

「そんなん、離れたくないからじゃん?」

「………」

「それにさ、2人きりになりたかったし」

「………」



そんなこと言われたらヤバいよ。



郁のこと、どんどん好きになっていっちゃう。



「おーい、聞いてる?」



あたしは、そう言った郁の声と同時にガバッと郁に抱きついた。



「郁…大好きだよ」

「うん。俺も大好き」



郁は、そう言ってぎゅっと抱きしめ返してくれた。



そしてその夜あたしたちは、初めてキスをした。

< 84 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop