お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜
公園に入ると2人でベンチに座った。
「郁、どうしてここに来たの?」
「そんなん、離れたくないからじゃん?」
「………」
「それにさ、2人きりになりたかったし」
「………」
そんなこと言われたらヤバいよ。
郁のこと、どんどん好きになっていっちゃう。
「おーい、聞いてる?」
あたしは、そう言った郁の声と同時にガバッと郁に抱きついた。
「郁…大好きだよ」
「うん。俺も大好き」
郁は、そう言ってぎゅっと抱きしめ返してくれた。
そしてその夜あたしたちは、初めてキスをした。