I can …



「おーオメデトォ……
ピアノピアノ」



何かにとりつかれたように、
階段を転がるように下りる。


電子ピアノは、
一階には置いていない。


二階の広めのホールのような
空間に、ポツンと存在する。


ふと思い出し、
うつろな瞳で二階に戻って、
おもむろに弾き出す。


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