I can …


菜野花の限界が素直に
音につながっていたのだ。


一心不乱に
ピアノに向かう娘は、
とても脆く見えてしまう。


小枝は自らの
携帯を取り出して、
どこかへメールを打ち始めた。

マナーモードで
ボタンのカチカチという音が
静かに響く。


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