少女漫画中毒のわたしって…
No.1 少女漫画中毒
「でさ~っ隼人君がさ~」
「………………」
ペラペラ
「ねえ、鈴」
「……………」
「鈴!!!!!!!!!!!!!」
「ぎょえっっ!!!??」
「んもー、ぎょえじゃないよ~ずーっと漫画読んでてさ~っ話聞いてないじゃん~」
「えへへ…ごめんっいいところなんだっ」
私の名前は、日奈森 鈴
中学3年生
身長157センチ
体重51キロのいわるゆ…ぽっちゃり体系
「本当、あんたって少女漫画中毒だよね~え」
…そうなんです
私、現実と二次元をうまく切り替えができないってゆうか…
とにかく“少女漫画中毒”なんです!!
だって………
「鈴君かっこいいんだもん♪」
「誰だし、鈴君て…てか、同じ名前っ」
「うん♪そうなんだよね~運命だっ」
「ふっ、くだらな…」
あ、この人は、橋本 優樹菜
中学1年からの付き合いで親友
いろいろあったんだよなあ…この人と
まっ、とにかく大好き♪
「優樹菜も読んでみなよ~」
「いいよっ、めんどいし」
「ええええ」
読んだら絶対ハマるのにな…
優樹菜、絶対人生損してる…
「てかさ~、鈴好きな人いないの?」
「え?」
好きな人…か…
そんなの…
そんなの…
「鈴君に決まってんじゃん!!」
「は?」
優樹菜は、口をぽかんと開けている
「ひどいよ…こんなに好きなのに…気づいてなかったの?」
「冗談…だよね」
「冗談なんかじゃない、本気だもん」
本気で鈴君に恋してる
なんでだろっ?
表情
しぐさ
セリフ
読んでいくと次々と、予想外な事が起きて、私が望んでた事をしてくれる
こんな完璧な、男、鈴君以外誰がいるってゆうのよ
てへっ☆
そこには、優樹菜の姿はなかった