少女漫画中毒のわたしって…


ー1年前ー


「鈴~松岡君ってかっこいいよね~」

「…松岡君って誰??」

「えっ知らないの?!この1年間何を見てきたの~!…あの人だよっ」

そう言われて、優樹菜が指差した方を見てみると

松岡君っていう人がいた

松岡君は、黒髪の短髪で身長は、高め

クールだしあんま笑わない、ポーカーフェイスかな

確かにモテ要素は、あるな…

かっこいいけど、タイプじゃないなあ

「優樹菜、松岡君の事好きなの?」

「ん~、かっこいいけど好きじゃないなっ、なんか怖そうだし」

優樹菜も同じ事思ってたんだ

「だっ、だよね」

「鈴こそ、松岡君の事好きになっちゃった?」

ボッ

「そ、そんな事ないっ」

なんだか恥ずかしかった

「ふっ冗談だよ~」

「あははは」

私が恋できる訳ないし

それに男に興味がないっていうか…

とにかく恋愛は、いいやって感じ

「てか、松岡君って何部?」

「知らな~い」



コツコツ

「……野球部だよ」

低い声が後ろから聞こえた

明らかに優樹菜の声じゃなかった

後ろを振り返ると…

「「松岡君!!!????」」

「…そうだけど(なんでこんなに驚いてるんだろ)」

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