服従してみせて?【BL】
そうして要求した通りのへそ天。
うん。
結構従順そうだ。
あまり会話した事が無かったから、
彼の事をよく知らないのだけど、
見かけに反して素直で、いいかもしれない
そんな彼に、いつも愛犬にするように
脇腹から腹部にかけてわしわしと撫でまわす。
すると擽ったそうに身を捩って、
だけれど俺の為に我慢しているようだ。
……かなりいいかもしれない。
「どう?」
期待を込めた目で、彼は問う。
「俺と付き合ってくれない?」
それに俺はこう答えた。
「服従してくれるなら」
普通の感性を持つ人間なら、
断りそうな言葉に、しかし彼は即答した。
「服従するよ!」
「じゃあ付き合おうか」
そうして、
俺に服従してくれる恋人が出来た。