服従してみせて?【BL】
……でも、さっきの代価には
本当に、軽い位でいいと思うんだ。
すぐに離れようとした。
だけれど顎を掴んで固定されてるし、
おまけに唇以外の、もっと筋肉質で
ぬめっている器官が触れようとしている気がする。
……いや、すでに表面に触れている。
なんだこれ、下剋上か?
それにしては早すぎるだろう。
そうこう考えている内に、
舌がねじ込まれた。
「……駄犬」
侵入してきたそれを噛んでやると、
痛かったんだろう。
慌てて口を離し、見えるか見えないか
微妙な位置の舌を見下ろしている。
その後で俺がそう呟くと、
恨めしそうにこちらに視線を向けた。