小さな恋でも…

高校生になって初めての夏休み

図書館で雪音と勉強をしていたとき
「あれっ?」

「どーしたの?りー?」

「あたしの大切なおまもりがない!」

「えっー?おまもりっていつもカバンにつけてるやつ?」

「うん!ないのっ!あたしさがしてくるね!雪音は勉強してて!」

「あたしも一緒に探すよ?」

「いーのいーの!ここにいて!」

「ほんとに大丈夫ー?」

「大丈夫大丈夫!」



「あれー?どこにいったのかなぁー?」

「ねぇ、これー君の?」

髪の毛はサラサラしていて制服のボタンが二個外していて目がきれい

かっこいい〜

「えっ?あっ!あたしのおまもりだぁー!」


「はっはっ!よかった!君のだったんだね!」

「あっ!はいっ!あの…あ・ありが…」


「日向ー!」


「おうっ!いま行くから!じゃーねっ!」

「えっ?あっ!」
待って!あたし何も言えてない!言わなきゃ!
「あのー!」
大きい声で言えた!
「えっ!何〜?」


「このおまもりあたしの大切なものなんです!見つけてくれてありがとうございました!」



「うん!大切なものみつかってよかった!じゃーまたね!」



あの夏

あたしは

先輩に恋に落ちたんだ



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