こい×ばど ー恋×羽球ー 1
「俺、何となくだけどわかってた。」
レンが言った。
「2ヶ月くらい前の練習試合のときさ、
『約束があるから』って、必死になって
大生のところに駆け寄っていってた。
ルイちゃんの好きな人って、大生のことだったんだって、切なくなったもん…」
「まぁ…とりあえず、おめでと、大生。」
「ショウヘイ…」
「ルイちゃんの好きな人が、大生でよかった。」
「レン…」
「泣かせたら、俺が奪うからな!!!」
「ショウヘイには奪えねぇよ!!」
教室に帰るときには、もう笑顔だった。