腐っていてもよければ
昼休みは屋上にいることの多い藤咲くんはお弁当を食べながら文庫本を読んでいた。
最初、何から話し掛けようと考えながら藤咲くんの元へ向かう。
「お、朝宮か。お前もここで昼飯か」
「うん。一緒に食べても良い?」
「おう。こっちどうぞ」
藤咲くんが自分の隣を叩いて座っても良いと言ってくれた。
「クラス離れたからな、朝宮と話すの久しぶりだな」
「そうだね。新しいクラスどう?」
「ん〜、去年ほどじゃねぇな。みんな勉強勉強で、話しもろくにしねぇし」
一応、ここは進学校だから。ましてや藤咲くんのクラスは国立大学進学クラス。私は美大を目指しているからクラスが離れてしまった。
「朝宮はオレの話しを何でも興味ありって顔で聞いてくれてたからさ…」
だってそれは、藤咲くんが好きだし。好きな人のことはどんなことでも知りたいと思ったから。聞いてたら実際、藤咲くんの話しはためになるし、面白い。
最初、何から話し掛けようと考えながら藤咲くんの元へ向かう。
「お、朝宮か。お前もここで昼飯か」
「うん。一緒に食べても良い?」
「おう。こっちどうぞ」
藤咲くんが自分の隣を叩いて座っても良いと言ってくれた。
「クラス離れたからな、朝宮と話すの久しぶりだな」
「そうだね。新しいクラスどう?」
「ん〜、去年ほどじゃねぇな。みんな勉強勉強で、話しもろくにしねぇし」
一応、ここは進学校だから。ましてや藤咲くんのクラスは国立大学進学クラス。私は美大を目指しているからクラスが離れてしまった。
「朝宮はオレの話しを何でも興味ありって顔で聞いてくれてたからさ…」
だってそれは、藤咲くんが好きだし。好きな人のことはどんなことでも知りたいと思ったから。聞いてたら実際、藤咲くんの話しはためになるし、面白い。