腐っていてもよければ
主人公と幼なじみの物語り。

幼なじみはずっと主人公が好きという、少女マンガにはよくある設定。

それでも、思いを告げられない切なさと、相手を思う気持ちが切々と書かれていた。

男女の恋物語りよりも繊細な心理描写にいつの間にか涙が出ていた。

作者の創作力もあるだろうけど、読み終わった時には感動した。

急いで、今日知ったばかりの藤咲くんのケータイにメールをした。

小説の感動を添えて。

返事はすぐに返ってきた。

電話で。

「最後はハッピーエンドで終わるけど、そこまでの切なさが男女の話しより深いだろ」

「うんうん。雨の中で告白した所がとくに切なかった。どうしてそこで受け入れてあげないのって思った」
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