帰ってくる場所


その日の晩、美恵子おばさんはあたしの歓迎会と表してたくさんのご馳走を振る舞ってくれた。
おばさんは「田舎料理だけぇ、口に合わなかったらごめんねぇ」なんて言ってたけど、どれも本当に美味しくてお腹いっぱいになるまで食べた。

「ほたるちゃん、夕方散歩したんやろ?なぁーんもないけぇ、つまらへんやろぉ」

美恵子おばさんの旦那さんの敏明おじさんの言葉に「そんなことないです」と笑った。

「逆に住み慣れた町から離れられて少し旅行気分ですから」

「とんだ田舎旅行やなぁ」

おじさんの言葉に3人で笑った。

「絢音ちゃん、お仕事なにやるの?」

「コンビニ!あ、田舎にもコンビニくらいあるんやけぇねぇ~?」

「わかってるよ!」

「嘘ぉ~!今、少し"えっ!?あるの!?"みたいな顔してたやないけぇ~田舎馬鹿にしちゃいけんよぉ」

「してないよー!絢音ちゃんの意地悪!」

「「アハハハ」」

楽しい時間はあっという間にふけていく。


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