帰ってくる場所
―――――――――――
―――――――――
―――――――
「んっ、あっ」
「ん~………んっ!?」
あたしはハッとして起き上がった。どうやらあのまま眠ってしまったらしい。
「あっあっ」
「波奈ちゃん、ごめんね?寂しかった?」
あたしは波奈ちゃんを抱き上げた。波奈ちゃんはきゃっきゃっと喜んでいた。時計を見ると2時間ほどたっていた。
「波奈ちゃん、お腹空かない?」
「あ~…あっ?」
「お腹ぁ~…空いたっ?」
「あっあっ!」
真似をしたのが面白かったのか波奈ちゃんはニコニコ笑った。
可愛い。赤ん坊て本当に可愛い。守ってあげたくなるよね。構ってあげちゃうよね。
そんなことを考えながら頷いていると波奈ちゃんはまた笑った。