「好き」を聞かせて


涼太君と付き合って
もうそろそろで
1ヶ月になる



中学の時一緒のクラスでお互い気になる
存在だった。

そして高校入学したときに涼太君から告白してくれた。



恥ずかしくて
照れくさくて…。


初めての気持ち…。





涼太君は

かっこよくて、
優しくて、
素敵で爽やかで
サッカーが上手くて…




私の自慢の彼氏。


そして初めての彼氏。







「舞~!」


うわっ、びっくりした。


声をかけてきたのは涼太君だった。

涼太君は私の隣の
椅子にガタンとすわる。


みんなはぞろぞろと帰りだし、教室に二人っきりになった。

いつもの教室が二人だけの空間になる。
それだけでドキドキ…



「りょ、涼太君どうしたの?」



サアッと窓から春の風がはいって、涼太君のさらさらの髪をゆらす。



「どうしたのじゃねぇよ。今日舞、ずっと寝てただろ。その教科分のノート貸してやるよ」


…私の事見てくれてくれたんだ!!
嬉しい気持ちで心が
いっぱいになる。






涼太君のそんなとこが
好き。
優しくて、だからみんなの人気者。


私が一人じめしちゃっていいのかな…?




「涼太君ありがと…」


なんか恥ずかしくて涼太君の顔が見れない。







「なぁ…舞ってさ」


「うん?」





「俺のことさぁ」




「うん。」





涼太君が二歩、
私の方に歩いてきて





私の顔をのぞきこんだ。





ちょっ…えっ?








涼太君の吐息が
聞こえそうな距離。





やっぱ涼太君の顔って
近くで見ても
かっこいいな…






…ってそんなこと
考えてる場合
じゃないしっ









さらに涼太君の顔が近づいてくる



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