「好き」を聞かせて


バスが少し
ガタンと揺れた。




隣にはもちろん
涼太君。


腕が触れちゃいそう
な距離。

私は恥ずかしくて
何も喋れない。

だって大好きな人が
すぐそばに
いるんだもん…




あっ…
私はふとあの放課後の
時の事を聞こうかな、
と思った。



今怒ってない
みたいだし…


やっぱりあれは
キスしようと
してたのかな…



「ねぇ涼太く…」




「…スーッ」




ね、寝てる?!



涼太君は寝息を
たてながら
心地よさそうに
寝ている。

バスが揺れるたび
涼太君の髪も
さらっと揺れる


「き、きれい…」


思わず口に
出してしまった。

天使かと思った…







まぁ、あの事はまた今度
聞こうっと。


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