動化家
感情の欠片
ホッピー村を歩いていると道端にガラスの欠片のような物が落ちていた。ホッピー村は感情の欠片が落ちている街だった。感情をなくした物はその欠片で感情を取り戻すのだ。リリが拾うと青く光り出しガラスの欠片が胸に入った。すると、無表情だったリリが泣いていた。リリ「私…悔しかった。あんな悪魔にカオルを取られて悔しかった…。」そう言ってナナに抱きついた。ナナ「リリ…。カオルは幸せそうに笑ってたよ。結婚式で…。もう忘れな?」頭を優しく撫でた。ナナ「刹那、シューケル、ガラスの欠片のようなやつ探してきてくれ。それがリリの心の欠片だ。」2人は探しに行った。リリ「忘れたいのに忘れられない…。」ナナ「お前がカオルを好きって事、知ってるよ…。俺も好きだったから。」リリ「ナナ…。」ナナ「俺、何言ってんだ。」リリ「ありがとう。血が繋がってない兄弟って知ってたよ。」ナナ「えっ!そうか…。これで俺の気持ちは伝えた。お前は、カオルと一緒にいた方が幸せになるのに、あいつもまだ分かってないよな。」リリ「いいの。もういいの。」ナナ「よくねえよ!好きなんだろ?」リリ「ナナ…。うん。最後にちゃんと気持ち伝えろよ!お前だけでもこの世界から出してやる!」刹那とシューケルが戻ってきた。シューケル「こんなにたくさん落ちていた。何でこの世界にあるんだ…。」刹那「分からない。」欠片をリリにあげた。胸に全部入った。すると、リリが元に戻った。リリ「みんな…。私は、みんなと元に戻りたい。こんなところに連れてきてごめんね。」ナナ「リリ…。そうだな。」刹那「戻りましょう!」シューケル「あぁ。空間を作る。」シューケルは青い空間を作った。みんなはそれに飛び込んだ。