動化家
ライバル
一方、ナナと柚子はちゃくちゃくと人間を動物にしていた。ナナ「やっと10人、体力が持たねぇ。」柚子「あと40人か。カオルは一体、何してんだか。」柚子「ナナ。リリ様には言わなくていいのか?」ナナ「まだ言えないよ。血がつながってないって。」柚子「言える時が来るといいな。」柚子がナイフを出してきた。ナナ「なんの真似だ!」柚子「俺は、当主様に雇われた。お前をころせって言われてな。この町には赤の魔法使いがいるって噂、信じるか?」ナナ「赤の魔法使い?バカな。居る訳ない。」柚子はナイフを顔に近づけて言った。柚子「居るんだよ。お前の好きな人が赤の魔法使いなんだよ!」ナナ「リリが?まさか!」柚子「リリ様には刹那がいる。お前には入る隙間はない。赤の魔法使いを知ってるのは刹那と俺とナナだけ。しかし、赤の魔法使いがリリ様だと当主様に言ったら、リリ様は死刑になる。」ナナ「お前は一体。」柚子「俺はそんな事はしない。当主様を裏切ったからな。俺はお前と同じでリリ様が好きなんだ。」ナナ「俺をころす必要はないだろ?」柚子「そうだな。悪かった。だけど、ライバルだ!」すると、足音が聞こえた。リリと刹那だった。リリ「ナナ兄。カオル。空き地にいた。理緒さんと!話し合う事が今ならできるよ。ねぇ刹那!」刹那「はい。理緒さんの狙いとか聞き出さなければ、カオル様を救えません。」ナナ「リリは行くな!俺1人が行く。」リリ「どうして?」刹那「ここは、ナナ様に任せましょう。私達は近くで見守りましょう。」リリ「わかった。」四人は空き地に向かった。
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