動化家
運命の選択
脱出すると空間が元に戻った。カオルはクルコの前にいた。クルコ「あなたの答えは出たかしら?」カオル「あぁ…。答えは出た。」クルコ「あなたが本当に守りたい人は誰ですか?」カオル「動化家のみんな。」すると、クロスと吹雪が道から出てきた。カオル「クロス…。吹雪…。俺は、新しい当主様になった。だから、動化家のみんなを守りたい。だから、俺の事は諦めてくれ…。」クロス「嫌よ!せっかく結婚したのに…。」吹雪「分かったわ。困らせるような事、言ってごめんね。これからは、動化家の一員として家族として私をむかえてくれる?」カオル「あぁ…。それは約束する。」吹雪は納得して帰った。クロス「私は嫌よ!」カオル「クロス…。すまない。」クロスは泣いて帰った。クルコ「これでいいのよ。きっと…。」翌日から、クロスはカオルを避けた。そして、いつの間にか居なくなった。吹雪も居なくなった。カオルは当主様の椅子に座っていた。当主様が来た。当主様「当主様らしくなってきたな!カオル!」カオル「はい!」当主様「当主様になったら3つの事をやって欲しいのだが…。」カオル「はい!」当主様「1つ目は、捨てられた都に行き、永遠の命が約束される赤い果実を動化家、人数分取ること!狼が出るから気をつけなさい。2つ目は、冷却島に行き、どんな怪我でも治せる、金色の薔薇を人数分取ること!ここには、熊が出るから気をつけなさい。3つ目は、火の島に行き、緑に輝くサファイアを人数分取ること!ここには、大きな鷹がいるから気をつけなさい。よいか?」カオル「はい。」当主様「焦る事はない。来年から実行したらいい。」カオル「分かりました。」そう言って当主様は行った。当主様の座を誰かに取られるまでは…。
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