動化家
キリネの過ちとリリの命
リリが意識を失って1時間経った。リリは近くの動化家の専用の病院に運ばれた。当主様は急いで刹那の行方を調べた。リリは目を開けなかった。ナナ「せっかく、気持ち言えたのに…。先に行かないでくれ…。」ナナはショックのあまり泣いていた。動化家のみんなも刹那の行方を調べた。理緒と柚子はナナと共に病室に残った。雫が様子を見にきた。雫「リリ!しっかりしろ!」ナナ「リリは…刹那に刺された。もう生き返らない。」雫はナナを殴った。雫「ばかやろう!お前もリリが好きなんだろ?何で、諦める?」ナナ「すまない。」雫「お前も、刹那の行方探してこい!」ナナ「あぁ…。」無気力のナナはフラフラになりながらも立ち行った。一方、刹那は自分が刺したナイフを動化家の近くで洗っていた。刹那「何で、リリが居たんだ…。俺は、赤の魔法使いを刺した。罪が重くなる。」当主様が見つけた。当主様「刹那!」刹那は逃げる事なく捕まった。当主様はロープで刹那を縛った。当主様「お前の罪は重いぞ。だが、どうしてカオルと禁断の書を持ち去ったか教えてもらおう。」刹那「はい。私の夢はリリ様と一緒になる事でした。リリ様の気持ちはカオル様にありナナ様にありました。禁断の書とカオル様を持ち去れば、リリ様が来ると信じて…。禁断の書を新たに書き込んだら、リリ様と幸せになるって信じて…。すみませんでした。」当主様「刹那…。これは、動化家でのルールだ。第1条、赤の魔法使いを刺した者は、暗黒の闇の世界、アイガへ行ってもらう。この事分かってるよな?刹那…。」刹那「はい。」ナナが走って来た。ナナは刹那を殴った。ナナ「リリを返せ!リリを返せ!」泣きながら殴るナナを見て、当主様が止めた。当主様「やめなさい、ナナ!」ナナ「すみません。でも、リリは…リリは…。」当主様「リリの命が戻れば、刹那、お前は動化家の牢屋に入ってもらう。」刹那「分かりました。」当主様は刹那を連れて行った。
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