Last Valentine
5分とたたないうちにヨウヘイは出て来た。
『携帯出せよ』
あ?
『いいからいいから♪』
渋々携帯を出す。
『はいソースィン♪』
受スィン。
番号とアドレス。
さすがに鈍感な俺も察しがつく。
ナギサのだ。
でもどうやって?
『女の子ってさぁ、別に仲良しなワケじゃなくても社交辞令的にアドレス交換ってするみたいなんだよね♪』
今時ヨウヘイはVサイン。
くそ。
ちょっとコイツ最高だ。
コレは貸しにしとく。
一言そう言って俺は駅に向かって走り始めた。
走りながら電話をかける。
つながらない。
もう一度。
つながらない。
走る足を止める。
肺がやばい。
手を膝につく。
街行くカップル達がクリスマスの夜に一人爆走してバテてる俺を見てる。
見てんじゃねぇよ。
こっちは大マジなんだ。
その幸せブッ壊すぞ。
息を落ち着ける。
もう一度かける。
つながった。
『…は〜い。』
ナギサの声だ。
なんか…めちゃめちゃ嬉しかった。
『携帯出せよ』
あ?
『いいからいいから♪』
渋々携帯を出す。
『はいソースィン♪』
受スィン。
番号とアドレス。
さすがに鈍感な俺も察しがつく。
ナギサのだ。
でもどうやって?
『女の子ってさぁ、別に仲良しなワケじゃなくても社交辞令的にアドレス交換ってするみたいなんだよね♪』
今時ヨウヘイはVサイン。
くそ。
ちょっとコイツ最高だ。
コレは貸しにしとく。
一言そう言って俺は駅に向かって走り始めた。
走りながら電話をかける。
つながらない。
もう一度。
つながらない。
走る足を止める。
肺がやばい。
手を膝につく。
街行くカップル達がクリスマスの夜に一人爆走してバテてる俺を見てる。
見てんじゃねぇよ。
こっちは大マジなんだ。
その幸せブッ壊すぞ。
息を落ち着ける。
もう一度かける。
つながった。
『…は〜い。』
ナギサの声だ。
なんか…めちゃめちゃ嬉しかった。