Last Valentine
『え!?プーチャン!?何で番号知ってんの?てかパーティーは?てかスゴい鼻息荒くない?』

うるせぇうるせぇ。
お前のなんでに全部答える余力は俺には残ってないんだ。
とりあえずお前今どこだよ?

『今おウチ〜。』

友達とどっか行くんじゃなかったのか?

『さっきまでみんなといたケドみんな彼氏のトコ行っちゃって解散したの』

そうか。
なんかよかった。
とりあえず今からそっち行くわ。

『何急に!?ヤダよ!部屋汚いよ!』

いやそんなんどうでもいいよ。
強引にナギサの家の場所を聞いて電話を切った。
電車に乗る。
ここからそんなに遠くない。

車内でナギサにメールを送った。
あと30分くらいで着くから。

メールが即効きた。

『部屋片付けたいからもうちょっと時間潰してて(>_<)』

いや行くケドね。

ちょっと冷静になり俺の一日の行動を振り返る。
なかなか強引で最低な男だ。

少しゆっくり歩いて行こう。
男は余裕がなきゃね。
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