Last Valentine
遅い昼飯を食べ終えて家を出る。
駅前の商店街をただあてもなくブラブラと。
地元の駅前は都心ほど栄えてはいないが、商店街を通り抜けるだけでだいたいの用事は済ませられる。
俺はこの街が割と好きだ。
タバコはやめたケド今日みたいな日は解禁。
なんか何も考えたくなくなるんだ。
学校を休んだ日の俺は演じるコトのないリアルな俺で一日を過ごせる。
それが楽?
いや…そういえばどれがリアルな自分かなんてもうとっくの昔に忘れたよ。
『なにやってるんですか?』
後ろから女の声がする。
振り返るとウチの学校の制服。
でも顔に覚えがない。
誰?
『タバコ吸うんですね。まぁ驚かないですケド…』
ちょっと怒った感じで言われた。
だからあんた誰?
『私も今日早退して今サボっちゃってるんです。おんなじですね。』
笑いながらその子は言う。
誰か考えるのはやめた。
誰でもいい。
ただちょっとこの不思議な雰囲気の子と話してみたくなった。
この子は多分…俺とは違う世界に生きている。
駅前の商店街をただあてもなくブラブラと。
地元の駅前は都心ほど栄えてはいないが、商店街を通り抜けるだけでだいたいの用事は済ませられる。
俺はこの街が割と好きだ。
タバコはやめたケド今日みたいな日は解禁。
なんか何も考えたくなくなるんだ。
学校を休んだ日の俺は演じるコトのないリアルな俺で一日を過ごせる。
それが楽?
いや…そういえばどれがリアルな自分かなんてもうとっくの昔に忘れたよ。
『なにやってるんですか?』
後ろから女の声がする。
振り返るとウチの学校の制服。
でも顔に覚えがない。
誰?
『タバコ吸うんですね。まぁ驚かないですケド…』
ちょっと怒った感じで言われた。
だからあんた誰?
『私も今日早退して今サボっちゃってるんです。おんなじですね。』
笑いながらその子は言う。
誰か考えるのはやめた。
誰でもいい。
ただちょっとこの不思議な雰囲気の子と話してみたくなった。
この子は多分…俺とは違う世界に生きている。