怪盗pussy cat


「神崎様いらっしゃいませ。お待ちしておりました」

煌びやかなドレスを身に纏い、優雅な仕草で神崎を席へと案内する心愛は本当に綺麗だ。

巻き髪をアップにし、普段見せる事のないうなじから細い肩へと続くラインが思いの外セクシーで、思わず息を呑む。

ボーイのアルバイトとして心愛と共にこの店に潜り込んだ俺は、1人神崎邸へ向かった日向に連絡を入れた。

『ターゲット来店』

『了解。今から侵入するよ』

『警察はいないはずだが、セキュリティに気を付けろ』

今回は俺と心愛が現場に迎えない為、万全を期して予告状は出していない。

心愛の少し後ろをついて歩く神崎は舌なめずりをしながらいやらしい目付きで心愛を見ているから、今すぐにでも飛んでいって心愛から引き剥がしてやりたくなった。


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