イチゴのかき氷





「ほうか?」





「はい。」





あたしが頷いたのを見て、彼は可笑しそうに笑った。






「あっははは!そないなこと言われたん、初めてやわ!」





「えっ、初めてなんですか?」






「初めてや。男に可愛いって、普通言わへんやろ?男の俺が女の子に言うのは普通やけど。逆やん。」






なんだか意外な感じがした。







この人は、会った時から無邪気な子供みたいな印象を受けて。





笑った時も、目が細くなって人懐っこそうな笑顔だった。







それなのに言われたことないなんて…。







「ってか自分、いくつなん?敬語やめにしようや。」






「はい…あ、うん。えっと、19歳。」






「そうなん?ひとつ下やな。」





「へぇ。ってことは、20歳なんだ?」





「ちゃうで。18」








えっ!?




…18!?






「ひとつ下なの!?まさか…高校、生?」






「そうや。ってか、俺のが年下やったとはな。自分、俺のこといくつやと思ってたん?」








< 7 / 31 >

この作品をシェア

pagetop