お母さんのおかげ男子校
私は気になった。
かいちゃんの、お母さんお父さんは誰から見てもなかが良い家族だった。
「お父さんとお母さんが喧嘩したんだ。俺が中学一年の時に。それで、離婚しちゃって僕はお母さんについていった。でっ…お母さんが再婚したから朝比奈って言う名字になったんだ。」
かいちゃんは笑顔で言っていた。
けど、本当は悲しんでいるはずだ。
そしたら、かいちゃんが…。
「俺、お前の事…。」
何かを言おうとしたときに先生がきた。
先生がきたとたん、静かになった。
「かいちゃん何?」
「いやっ…何でもない。」
これから、入学式をやるから廊下にだいたいの背の順で並んだ。
私は女子だから一番前だ。
そうすると、私の後ろにいた男子が、肩を叩いてきて話をかけてきた。
「名前、何てーの?」
私は話をかけられて驚いた。
「私?私は奥村美咲。」
私が名前を言うと男の子が、
「かわえー名前やなぁー僕は九条侑よろしくぅー。」
女の子みたいな名前。
見た目的に、可愛い男の子。
「身長何㎝?」
「153㎝だけど…。」
私は答えた。
そしたら、
「小さいなぁー。僕は158㎝だよ。」
「九条くんだって小さいじゃん。」
私は言った。
「まぁー確かに男のなかでは、小さいほうやなぁー。て言うか、くじょうくんかってやめてなー友達になったんだから侑でええよ。」
私は友達になった覚えがない。
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