お母さんのおかげ男子校
「犯すって、どういう意味?」
「わかんないの?」
私は本当にわからなかった。
わかってないとイケナイことなのか?
「犯すって言うのはねぇ~幼馴染みに聞いてみたら。」
幼馴染み?かいちゃんのこと?
「これから入学式だから、またあとで話しようね。」
入学式が始まった。
先生の話がすごく長かった。
そして、2時間後に入学式が終わった。
みんなで教室に戻り、みんな一人一人自分の席に座った。
かいちゃんが隣だから、今が聞くチャンスだ。
「ねぇ、かいちゃん聞きたいことがあるの?」
かいちゃんはこっちを向く。
なぜか、他の人もこっちを見てきた。
「んっ?」
「あのね、犯すってどういう意味?」
普通の声の大きさで言った。
みんなに聞こえていた。
かいちゃんは下を向いた。
みんなが笑い始めた。
「本当にわからないの?」
かいちゃんが聞いてきた。
「うんうんうん。」
「うんは一回で言い。はぁーぁ。」
かいちゃんが、ため息をついた。
私は何が何だかわからなくて…。
「ごめんなさい。」
私は謝った。
「何で謝まったの?」
「悪いこと言ったのかなと思って。」
回りの男達は笑っている。
「悪いことではないけど、ここで言って言い言葉じゃない。俺からは教えれない。」
「そっか。」
私はちょっとだけがっかり。
すごく気になる。
どうしたらわかるんだろう。
「家に帰って教えてあげなよ。」
声のする方を見たら、侑くんだった。
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