少年と蝶
少年は息を詰めて彼女を見ていた。

羽がゆっくりと開いたり閉じたりする容姿は、少年にとってまるで人間が息をしているように見えた。

少年はそのまま彼女を家に連れ帰った。

すべての窓と扉を閉じ、食べるのも飲むのも忘れただひたすら彼女を見つめていた。
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