少年と蝶
二人はお互いがいることだけで満足していた。

そんな時間が昼となく夜となく過ぎ去っていった。

いつしか二人は過ぎ行く時を忘れていた。

長い長い時間が経った。

それでも二人は飽きることなく食べることも寝ることさえも忘れ、ずっと見つめ合っていた。
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