意地悪な王子様☆
“恋はゲーム”
『はあっ…やっ…あっ…もっ…と…』
ベットの軋む音と共に男は激しく腰を揺らす。
私を壊すかのように…。
「今日はやけに積極的なんだな」
行為を終えた後、その男はぐったりした
私の頭を撫でながらそう言った。
『積極的な方がいいって言ったのはあんた
でしょ。何よ今更。』
私は鼻でフッと笑った。
私は“鈴堂由愛華”(りんどうゆめか)
私の頭を撫でているこの男はさっき
街中でナンパしてきた男。
名前は―――――。確か…
翔太って言ってたっけなぁ?
――まぁそんな事どうだっていい。
私はお金さえ貰えるなら誰とだって
簡単に寝れる。
どんな演技だって出来る。
なぜかって…?
そう…“恋はゲーム”だから。