君が笑ってくれるなら
死んだ息子を生きていることに、生きている息子を死んだことにしろと言っているのだ。
しかも、息子の口から。
親にしてみれば、本当に酷なことだろう。
でも、両親に不幸な思いをさせても、自分を犠牲にしても、俺には守りたいものがあった。
「ごめん。母さん、父さん。これだけは、譲れない」
これまでに親に歯向かったことはなかった。
両親は、俺の身を案じて、最低限のことしか言わなかったからだ。
怒ることも少なかったし、自分が本当にやりたいことを決めたことには、「頑張りなさい」としか言わなかった。
自分の息子が、不幸にならないことだけを願ってきた両親だった。
それは、子供の俺も理解していた。
しかも、息子の口から。
親にしてみれば、本当に酷なことだろう。
でも、両親に不幸な思いをさせても、自分を犠牲にしても、俺には守りたいものがあった。
「ごめん。母さん、父さん。これだけは、譲れない」
これまでに親に歯向かったことはなかった。
両親は、俺の身を案じて、最低限のことしか言わなかったからだ。
怒ることも少なかったし、自分が本当にやりたいことを決めたことには、「頑張りなさい」としか言わなかった。
自分の息子が、不幸にならないことだけを願ってきた両親だった。
それは、子供の俺も理解していた。