君が笑ってくれるなら
「事故で、稜自身が分からないところで、相当疲れてると思うんだ。静養も兼ねて、一緒にあっちで暮らそうと思ってる。無理にとは言わない。##NAME3##だって、ここを離れたくないだろうし……」
 
もしも、答えが「行かない」だったら、ということを考えていた。
俺は、真実を書くし通せるだろうか?
 
「行かない訳ないじゃない!絶対行く!」
 
遠足に行く前の子供のように、彼女ははしゃいでいた。
思わず胸を撫で下ろす。
 
「いつ行くの?」
「退院した次の日……じゃ、早過ぎるか?仕事の関係もあってさ」
「……ううん!全然!」
 
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